マンボウ放流日記〜さよならマンボウ編〜

みなさん、こんにちは。

管理人のマンボウです。

今年も大分県南海部郡蒲江町のマリンカルチャーセンターにてマンボウを放流してきました。

ここでは毎年、冬から春に近くの定置網にかかったマンボウをプールで展示しており、マンボウを間近で見ることができます。(エサをあげる事も出来ますよ。)

そして6月になると飼育が難しくなるので(水温の上昇など)マンボウを海に帰します。

その時、私は研究に必要なマンボウの鰭(ヒレ)をほんのちょこっとだけ頂きにここへやってくるのです。

では、その放流の模様を写真を交えて紹介したいと思います。

6月4日(水)放流日前日

まずは、蒲江町ってどんなとこ?

っていう人が多いと思うので展望台から写真を撮ってきました。
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真ん中に写っている大きな施設がマリンカルチャーセンターです。

周りの風景は下の写真のような感じです。

山と海が隣接していて、リアス式海岸になっています。

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ここで冬から春の間、マンボウがよく獲れるのです。

しかし、今年は去年に比べてマンボウが極端に少なかったそうです。

去年、センターに来たマンボウの総数が106匹で、今年はたったの21匹。

一年おきにマンボウが増えたり減ったりしているそうです。

と、言うことは来年はたくさんやってくるのかな?

さて、今度はセンター内のプールをのぞいてみましょう。

これは去年の写真なのですが、マンボウがエサを求めて人の近くにたくさん集まってきます。

エサを投げてやると、沈んでる途中にスッっと吸い込んで食べます。

一つのエサを争ってぶつかる事もしばしば。

すごく人懐っこいマンボウはエサ欲しさに水面に顔を出すことも。

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(←)こんな感じで。

そんな時は直接口の中に放り込んでやります。

なかなか愛らしいですよね。

みなさんもお暇があったら、是非一度行ってみて下さい。

こんなに近くで見れるのはここだけですよ。
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あ、そうそう。

エサを直接あげる時は気をつけて下さいね。

あんまし指を近づけると噛まれるので。

水もかけられますよ。

指を噛まれるとけっこう痛いです。

もう経験済みなんです・・・。

そんなこんなで明日は放流日。

マンボウ達は元気で沖に泳いで行くでしょうか。

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油断してると

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6月5日(木)放流日

昨日は曇っていたのですが、今日はいい天気。

放流するには絶好の日です。

もうこのイベントも今年で三回目。

最後と思うとちょっと寂しいですね。

さ、準備、準備。

そういえば言ってませんでしたが、この放流イベントは大々的に行われます。

テレビや新聞の取材も来るし、近くの小学生や中学生もやってきます。

蒲江では結構大きなイベントなのかも。

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当日は観光客もいて、大変にぎわいました。

小学生たちもマンボウに釘付け。

「かわいい〜!」

「マンボウって何食べるの〜?」

ってマンボウ見ながら大はしゃぎ。

すごく素直なかわいい小学生たちでした。

この子たちが今日、マンボウを放流するのです。

さて、右の一枚目の写真のプールの中に仕切り網がありますよね?
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放流する時にマンボウを取り出しやすいように、あの網の向こうにマンボウを集めているのですが、たまにマンボウが網の隙間をくぐって手前側に脱走してしまいます。

私はウエットスーツを着ているので、プールに入ってその脱走したマンボウを捕まえて向こう側に移す手伝いをしていました。

む?

脱走したマンボウ発見!!

ドボン!!

コラッ!脱走するんじゃねぇ!!

マンボウを捕まえて移動する姿はまさに子供たちのヒーロー!!

ちょっと派手に飛び込んでみたりしていい気になってしまいました。

ま、この後すぐに悪役になってしまうんですけどね。
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その話はまた後で。

午前10時半、「さよならマンボウ放流式」が始まりました。(BGMは「蒲江のマンボウ」)

館長さんの挨拶、来賓の方々の挨拶、小学生からマンボウへの手紙など数々の挨拶を終わらせた後、小学生による恒例のマンボウマンボの合唱。

パチャパチャ、パチャパチャ、泳ぐよ〜。

マンボウ、マンボウ、ヘイヘイマンボ!!

なかなかいい歌でした(涙)。

もう三年もこのイベントに出ているので、私にとってもこの歌はなじみの歌です。

小学生たちも元気に歌っていました。

さ、それではメインイベント「マンボウ放流」!

・・・の前に中学生によるウミガメ放流がありました。

それも無事終わり、今度こそマンボウ放流。
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作業の手順は・・・

@プールからマンボウを出す。

A濡れたシーツにマンボウを乗せる。

B全長・体高を測る。

C鰭(ヒレ)をほんの少し切る(1cm角くらい)。

D薬を塗る。

Eマンボウを海辺に運ぶ。

です。
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ちなみに右の写真が実際にマンボウを放流した場所です。

作業中は写真を撮る余裕がなかったため、これで勘弁してください(涙)。

さて、@から状況を説明致しますと、プールから出たマンボウはシーツの上で鰭をバタバタさせて暴れます。

体は硬いのでどれだけ暴れても動かないんですけどね。

そして、すかさずセンターの人がメジャーで大きさを測る!

その間に私は包丁で鰭(ヒレ)を切る!!

包丁・・・?、そうここなのです。

私が悪役と化したのは・・・。

たくさんの小学生が見ている中で、黒いウエットスーツを着て包丁を持った男がマンボウの鰭を切る・・・

まさに仮面ライダーに出てくる悪役のショッカー状態

これを見ていた小学生から「かわいそ〜」、「痛そう〜」の声が連呼・・・。

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マンボウを捕まえるセダカギンポ君。

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シーツの上に乗せたマンボウ

こういう時って小学生ははっきり言うからなあ。

ごめんなさい、ごめんなさいと思いながら私は黙々と作業を続けるのでした(涙)。

これが終わると小学生たちがマンボウの乗ったシーツを持って海まで移動。

そして岸からマンボウを海に帰します。

すかさず私とセダカギンポ(彼の研究してる魚の名前ね)君はマンボウを追いかけて海の中へ!!

マンボウは海の中でどのような行動をとるか確かめに行くのでした。

しかし、残念ながら今回は海が濁っていて1m先も見えない状態。

すぐにマンボウを見失いました。

天気はすごくいいのにこんなに海が濁っているなんて。

先日来た台風のせいかなあ。

う〜ん、残念。

去年は30分も追いかけれたのになあ。

というわけで今回は去年の追跡話をします。

私の追いかけたマンボウは、私を怖がる事もなく30分も一緒に泳いでくれました。

時々止まってみては、水面を向いて何かしそうでした。

結局何もしませんでしたけど。

ジャンプするかなあ、と期待したんですけどね。

セダカギンポ君の追いかけたマンボウは、クラゲを食べたそうです。

右がその時の写真。

スッと吸い込んでひとかじりして残ったクラゲはほっといてどっかに行ったそうです。

一匹まるごとは食べないようですね。

そしてそのままどこかへ消えていったそうです。

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上から撮影したクラゲを吸い込むマンボウ(セダカギンポ氏の撮影)

去年のマンボウは放流後も結構その辺をうろうろしてて追いかけやすかったのですが、今年のマンボウはせっかちなのかすぐに何処かに消えてゆきました。

はやく海に帰りたかったのかな?

去年は30匹以上放流したしね。

数が多いのもあるかもしれませんけど。

・・・ふ〜、そんなわけでマンボウ放流は終了!

とても楽しい一日でした。

もう来年はしないと思うと少し寂しいなあ。

それにしても、放流したマンボウは無事に黒潮へたどり着き、再び旅に出かけることが出来たのでしょうか。

それは誰にも分かりません。

無事を祈るのみです。

みんな元気で旅を続けて下さい!

・・・
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それでは今回はこんな感じで。

さよなら!

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