分布について
マンボウ科魚類は世界中の熱帯・温帯に分布しています。クサビフグは主に熱帯・亜熱帯。ただし、ゴウシュウマンボウだけは南半球に限定されているようです。

出現記録を見ると、日本はもちろんアメリカ、オーストラリア、韓国、トルコ、ドイツ、クゥエート、フランス、ニュージーランド、デンマーク、スペイン、カナダ、
イギリス、アイルランド、スウェーデン、南アフリカ、台湾、イタリアなど色々な国で出現していました。北はデンマーク、南は南アフリカまで幅広い海域で出現して
いますね。

それでは日本ではマンボウはどのようにに現れる(漁獲される)のでしょうか。私は2001年、全国の水産試験場にマンボウに関するアンケートを出しました。その結果
をもとに見てみましょう。図1は各都道府県におけるマンボウ類の漁獲頻度を表しています。マンボウは太平洋側でよく獲れており、日本海側ではあまり獲れていません
詳しくは漁獲状況・漁法についてのコーナーにて)。少しですが北海道でもマンボウ類が獲れています。図2は漁獲されるマンボウ類を表しています。これを見ると日
本で漁獲されるマンボウ類のほとんどがマンボウということがわかります。個人的に気になるのはクサビフグが能登半島で漁獲されているところ。熱帯・亜熱帯に生息し
ている種なのに。一時的なものなのか、なぜこの場所で獲れるのか。一度でいいから見てみたいなぁ、クサビフグ。

注1・・・マンボウ類とはマンボウ、ヤリマンボウ、クサビフグの3種を差します
注2・・・これはあくまでアンケート結果です。実際の漁獲状況とは異なる場合があります。(2001年)

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図1 マンボウ類の漁獲頻度 

図2 漁獲されるマンボウ類


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